西新酒場放浪記(1軒目)

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3月27日(火)- 2018年
飲み歩き

 西新の商店街は日暮れと共に昼の顔から夜の賑わいへと徐々に変化していく。天神、中洲に比べると居酒屋のキャッチも少なく、平和な街だ。欲を言えば、車はすべてシャットアウトにすればよいと思う。もう少しゆったりと歩きたいなという思いが常にある。

 今回は中西商店街を歩く。しゃれた感じのコーヒーショップの脇にある「BUZZ」と書かれた看板が目に留まった。見れば、「原価居酒屋」とある。初めて見たその名前に入ってみる。店内は入り口近くに丸く、可愛いテーブルが並び、奥に5,6人が座れるカウンターがあった。カウンターの一つに腰を下ろし、メニューを眺める。席料(滞在料)を時間に応じて支払う代わりにお酒も酒肴も原価で提供してくれるシステムになっている。確かに安い。席料は45分600円に始まり、無制限でも2000円と良心的だ。
 早速、サッポロ赤星(350円)を頼む。つまみにアボガド刺し(100円)、牛すじ煮込み(250円)を注文したが、若い店長がきちんとアボガドをスライスして出してくれ、すじ煮込みもしっかりと味わいのある手作りのもの。焼酎の種類も豊富で黒糖をロックで飲んだが、素晴らしい深みがある。これで一杯100円だから天晴れである。メニューを見れば、ワインもグラス100円、ボトルで頼んでも800円とあるから、まさに原価居酒屋。昨今は羊頭狗肉のような店が跳梁跋扈しているが、このBUZZには嘘がない。あくまで誠実にお客に向き合ってくれていることが自然とわかる。〆にラーメン屋仕込みのチャーハンを頼むと、店長が中華鍋を華麗に振って作ってくれる。鍋振りの見事さはその辺の中華屋さんよりも本格的である。出されたチャーハン(250円)は見事にパラパラして、シンプルな味つけですっと入る味。この値段で本当によいのかと思わせる逸品だった。結局小1時間の滞在で勘定は2000円でおつりが来た。
 こういう店が広がっていってくれればなあとしみじみ思う。最近は飲み放題を謳い、安さを売りにする飲食店が目立つが、ほとんどの場合料理が冷食であったり、ドリンク自体が質の悪い業務用だったりすることが多い。その点、BUZZはあくまで正直である。お酒も客の目の前で誠実に作っているし、料理も同様である。おそらく日々経営努力に励んでの原価提供だろうが、間違いなくこの界隈の中では一級品の店だと感じた。


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上州旅人

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